〜お互いが気持ちよくやりとりするために〜
こんにちは。
今日は、最近清掃のお仕事をさせていただいた中で感じたことを、少しだけ書いてみたいと思います。
今回のお仕事は、「ちょっとした片付けと軽い拭き上げで大丈夫です」と最初に伺っていたため、その内容に沿って準備をし、限られた時間の中で、できるだけ丁寧に心を込めて作業をさせていただきました。
ところが実際に現場に入って作業を始めて終了後、細かな溝や範囲に入っていない場所の汚れなどをご自分のタオル、白い手袋をはめての指摘、話が進むうちに、「軽い拭き上げ片付けでいい」とされていた内容から、終了後には、完璧にとかなり厳しい基準の清掃へとお客様の中で変わっていった印象です。
それでも金額は当初のまま。作業範囲や負担が大きくなる中で、正直戸惑いもありましたが、「期待に応えたい」という思いで、時間的にも体力、予算的にも厳しい状況の中、最後までできる限り丁寧に作業をさせていただいたつもりです。
ところが作業後、ご自分の白いタオルで溝を強く擦って確認されたり、洗面所を水を流しながら何度も確認されたりして、ドア下のレールの溝など、タオルでゴシゴシ拭き「本当に拭きましたか?」というご指摘までいただいたときには、やはり少し悲しい気持ちになってしまいました。
今振り返ると、最初は「軽い片付けと拭き上げで良い」と聞いていたにもかかわらず、終了後に次々と「ここも」「あそこも」と言われるままに、その場で拭いて回ったことが、ちょっと言えば、範囲を広げてもらえるという誤解を招いてしまったのかもしれない…
そんな反省の気持ちも、今は少し感じています。
こうした経験を通じて、改めて実感したのは、やはり「事前のすり合わせの大切さ」です。
• 今回のように「ちょっとした片付けと軽い拭き上げで良い」と言われていた場合でも、実際にどの程度の仕上がりを期待されているのか
• ご要望が作業中に変わったり増えたりした場合、それをどう扱うのか(時間・費用など)申し上げにくかった
• 作業後に「白い手袋」や「タオル」で仕上がりを厳しくチェックされるような場合は、その基準を最初に共有していただけるかどうか
こうしたポイントを事前にすり合わせておけたら、お互いの認識のズレを防げたのではないかと感じています。
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清掃は「形の見えにくい信頼」の積み重ね
清掃の仕事は、きれいになったあとは“やったことが見えなくなる”仕事です。
だからこそ、「ちゃんとやりました」という気持ちと、「ちゃんと見てもらえた」という安心感、そのどちらも大切なのだと、今回あらためて実感しました。
これからも信頼していただけるように、事前にすり合わせをきちんとして、誠実で丁寧な仕事を心がけていきたいと思います。
そして、こうした気づきが、清掃をする人にもご依頼くださる方にも届いて、どちらも気持ちよくやりとりができるようになることを願っています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
